じつに9年ぶりとなる。
DREAMS COME TRUEがオリジナル・アルバムのリリースに伴う全国ツアーに旅立つのは。しかし、まったく“9年ぶり”というほどの久々感がないのはどうしてだろう? それはもちろん、バンドが常に動き続けてきたからだ。
2017年10月に18作目のオリジナル・アルバム『THE DREAM QUEST』をリリースし、すぐさま年を跨いでのツアーを行った。そこからこれまでの間に、「ワンダーランド」が2回(2019年と2023年)、そして記憶に新しい「ウラワン」が行われたのは2024年と2025年にかけてだった。さらに、この9年にはコロナの期間が含まれ、そんななかも「ACOUSTIC風味LIVE総仕上げの夕べ 2021/2022 ~仕上がりがよろしいようで~」でステージでの表現を継続し、またコロナが明けてからも「5つの詩SUPER LIVE」(2020年)、「ドリカムとドリカムの日」(2024年)など、止まることはなかった(オンラインイヴェントやJAZZフェスへの出演、「ドリカムディスコ」の取り組みなども含めると本当にたくさんのステージに立っている)。
それはリリースも同じことだ。『DOSCO prime』(2020年)の試みや「YES AND NO/G」(2020年)、「スピリラ」(2022年)など挑戦的なシングルを継続して世に放ってきた。
今回のツアーで最も大きな意味を持つのが、やはりこの9年間という時間であることは間違いない。そしてそれは、たとえばコロナのときのように“取り戻す”のではなく、“更新していく”ことになるのだと思う。
現在、絶賛制作中というアルバムにもきっと同じことが言えると思うのだが、9年間かけてやってきたことの今しかできない表現が結実する場所が今回のツアーなのではないだろうか。元々アルバムやシングルをリリースしてもすべての曲をライヴで披露できないということから4年間の活動を凝縮させたベストヒット・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が生まれたように、今回のツアーはさらに長い9年間という熟成された時間を味わえる、よりベストな状態でのライヴだと言えるだろう。
たとえば「ワンダーランド」や「ウラワン」で、「次のせ~の!で - ON THE GREEN HILL -」や「ここからだ!」がパフォーマンスされたのは知っているし、体感した人も多いだろう。その2曲に限らず、9年の間に発表してきた楽曲たちは、すでにステージで磨かれた状態で新しいアルバムに収録されることになるだろう。そのことは、アルバムというパッケージ(吉田美和は“家”と表現する)においてもツアーという場所においても大いなる可能性を含んでいるように思える。なぜなら、共通の理解があるからこそ超えていける楽曲の完成度やストーリーの解像度のアップ、演者と観客が一緒になって表現できる余白が残されているという自由度は、とくにツアーに寄せて言えば、これまでで一番“参加”することに意味のあるライヴであり、より“私たちのドリカム”を一緒に立ち上げることのできる可能性に満ちているのだ。一人ひとりがこの9年で温めてきた“私のドリカム”を持ち寄って、ひとつの大きな“私たちのドリカム”をつくる――それこそが、DREAMS COME TRUEがずっと描いてきた理想のライヴであり、一方通行ではないライヴ・エンターテインメントの新しい形なのだと思う。
今度のDREAMS COME TRUEのツアーは、「ワンダーランド」のきらめきと、「ウラワン」の深い楽曲世界の両方が楽しめるスペシャルでユニークなものになる――そう断言しておこう。
Text:谷岡正浩
じつに9年ぶりとなる。
DREAMS COME TRUEがオリジナル・アルバムのリリースに伴う全国ツアーに旅立つのは。しかし、まったく“9年ぶり”というほどの久々感がないのはどうしてだろう? それはもちろん、バンドが常に動き続けてきたからだ。
2017年10月に18作目のオリジナル・アルバム『THE DREAM QUEST』をリリースし、すぐさま年を跨いでのツアーを行った。そこからこれまでの間に、「ワンダーランド」が2回(2019年と2023年)、そして記憶に新しい「ウラワン」が行われたのは2024年と2025年にかけてだった。さらに、この9年にはコロナの期間が含まれ、そんななかも「ACOUSTIC風味LIVE総仕上げの夕べ 2021/2022 ~仕上がりがよろしいようで~」でステージでの表現を継続し、またコロナが明けてからも「5つの詩SUPER LIVE」(2020年)、「ドリカムとドリカムの日」(2024年)など、止まることはなかった(オンラインイヴェントやJAZZフェスへの出演、「ドリカムディスコ」の取り組みなども含めると本当にたくさんのステージに立っている)。
それはリリースも同じことだ。『DOSCO prime』(2020年)の試みや「YES AND NO/G」(2020年)、「スピリラ」(2022年)など挑戦的なシングルを継続して世に放ってきた。
今回のツアーで最も大きな意味を持つのが、やはりこの9年間という時間であることは間違いない。そしてそれは、たとえばコロナのときのように“取り戻す”のではなく、“更新していく”ことになるのだと思う。
現在、絶賛制作中というアルバムにもきっと同じことが言えると思うのだが、9年間かけてやってきたことの今しかできない表現が結実する場所が今回のツアーなのではないだろうか。元々アルバムやシングルをリリースしてもすべての曲をライヴで披露できないということから4年間の活動を凝縮させたベストヒット・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が生まれたように、今回のツアーはさらに長い9年間という熟成された時間を味わえる、よりベストな状態でのライヴだと言えるだろう。
たとえば「ワンダーランド」や「ウラワン」で、「次のせ~の!で - ON THE GREEN HILL -」や「ここからだ!」がパフォーマンスされたのは知っているし、体感した人も多いだろう。その2曲に限らず、9年の間に発表してきた楽曲たちは、すでにステージで磨かれた状態で新しいアルバムに収録されることになるだろう。そのことは、アルバムというパッケージ(吉田美和は“家”と表現する)においてもツアーという場所においても大いなる可能性を含んでいるように思える。なぜなら、共通の理解があるからこそ超えていける楽曲の完成度やストーリーの解像度のアップ、演者と観客が一緒になって表現できる余白が残されているという自由度は、とくにツアーに寄せて言えば、これまでで一番“参加”することに意味のあるライヴであり、より“私たちのドリカム”を一緒に立ち上げることのできる可能性に満ちているのだ。一人ひとりがこの9年で温めてきた“私のドリカム”を持ち寄って、ひとつの大きな“私たちのドリカム”をつくる――それこそが、DREAMS COME TRUEがずっと描いてきた理想のライヴであり、一方通行ではないライヴ・エンターテインメントの新しい形なのだと思う。
今度のDREAMS COME TRUEのツアーは、「ワンダーランド」のきらめきと、「ウラワン」の深い楽曲世界の両方が楽しめるスペシャルでユニークなものになる――そう断言しておこう。
Text:谷岡正浩
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チケット券種
指定席
¥12,000(税込)
注釈付指定席
¥11,000(税込)
立見
¥11,000(税込)
3才以上(公演当日の年齢)チケット必要で有料
注意事項
3才以上入場可。チケット必要で有料。(年齢は公演当日時点のものといたします)
注釈付指定席は、お座席がステージや機材の位置により、ステージ全体および演出の一部が見えにくい場合がございます。予めご了承下さい。
お子様の年齢を確認させていただく場合がございますので、お子様の年齢を確認できる公的身分証明書(コピー可)をお持ちください。年齢が確認できない場合はご入場をお断りさせていただく場合がございます。
未成年者(18才未満)の方がチケットを購入される場合は、必ず事前に保護者の方の同意を得てからお申し込みください。また、未成年者同士でご来場の場合も、必ず事前に保護者の方の同意を得てからご来場ください。
各会場、設営が最終段階になった時点で当日券を若干数販売する可能性がございます。当日券の有無につきましては、公演当日に各公演のお問い合わせ先までお尋ねください。
PP会員優先予約(一次受付)
2025年9月28日(日)23:59まで
※PP会員限定サイトにログインが必要です。
<対象者>
2025年8月27日(水)までに郵便局・コンビニから「払込用紙」にて更新手続きをされた方
2025年8月31日(日)までに「オンライン」で入会・更新手続きをされた方
PP会員優先予約(二次受付)
2025年10月3日(金)13:00〜10月9日(木)23:59
ローソンチケット独占先行
2025年10月16日(木)13:00〜11月16日(日)23:59
チケットに
関するご注意
本公演のご入場は転売対策の為、「当日発券システム」を導入いたします。
チケットの転売・譲渡はお断りいたします。
チケットの払い戻しは出来ません。(公演延期・中止となった場合を除く)
お客様の体調不良によるチケットの払い戻しはいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
チケットは、いかなる事情(紛失、盗難、焼失、破損等)でも再発行はできません。公演終了まで大切に保管してください。
座席位置は公演当日ご入場の際に入場口で発券される【座席券】にてお知らせします。
なお、「チケット」とは全て(入場引換券)を指します。あらかじめご注意ください。
【座席券】の発券にはチケットが必要となります。公演当日は紙チケット、または電子チケットをお一人様1枚ずつ忘れずにお持ちください。
チケットには公演日時・会場名・購入者名・管理番号が記載されます。管理番号とは座席番号の代わりにチケット毎に割当てられる番号となりますが、座席位置とは一切関係ありません。
入場引換券および座席番号入りチケットの配送はございません。
チケットのみでのご入場はできません。公演日当日入場ゲートに設置される読み取り機にチケットをかざし【座席券】を発券の上、入場となり再入場はできません。
【座席券】の発券開始時間は各公演の開場時間に準じます。通常のご入場と変わりませんが時間には余裕を持ってお越しください。
【座席券】に記載される座席位置は事前に抽選しており、先着順ではございません。また、購入枚数や当日の入場順によって変わることはありません。
当日、会場にて身分証明書のご提示をお願いする場合がございます。